業務用エアコンで壁掛け式を利用するメリットは、工事費用とランニングが安価である事や、メンテナンス性が高い事があげられます。主なデメリットとしては、部屋の両サイドに風が届きにくいため、室内に温度ムラができやすく、配管の室内露出や壁面スペースへの設置で目に見える為、インテリア性が損なわれやすいことです。壁掛け式エアコンの設置が向いているのは、小規模な事務所や店舗になります。家庭用のルームエアコンと形状は同じですが、馬力と大きさが違うため、冷暖房の処理能力は高くなっています。室外機と室内機はセパレートタイプになっているのが一般的ですが、室外機1つに室内機を複数接続するマルチエアコンの組み合わせもあります。小規模事務所で、各部屋の熱負荷が小さいという事であれば壁掛け式エアコンでマルチエアコンの仕組みを利用するのもお勧めです。室内機の能力合計が室外機の能力を超えないよう正確に調整することが大切です。

快適な空間は業務の効率化に繋がります

空間がどれだけ心地よく魅力的であるかは機能性だけでなく、解放感や明るさといった構成によります。オフィスでは空調や照明、音響に配慮することで集中力があがり、生産性の向上や業務の効率化に繋がります。店舗では空調での環境デザインにより居心地の良さを演出できます。業務内容に沿った環境設計のため、状況に合わせて設備を段階的に切り替える設定が望ましいです。一般的に快適と感じる温度は25度、湿度は40から60パーセントと言われています。快適な温度は個人差も大きいため、複数の人に個別に対応することは難しくなっていきます。壁掛け式エアコンは吹き出し口が1方向ですから、空間の構成で複数台設置する場合もでてきます。適切に配置された設備は直接経費にも影響しますから、業務用エアコンで空間の快適さと共に、上手く無駄を省いて収支バランスを取りましょう。

修理と買い替えをするメリットとデメリット

定期的なメンテナンスをしていても、経年劣化による買い替えの時期はいずれ来ます。業務用エアコンの中でも、比較的安価な壁掛け式エアコンですが、家庭用に比べて価格は高額になります。修理を選択する基準としてはメーカーや販売店の保証期間内、購入後7年以内の製品であれば新規購入費用と比較して安価な方を選択しましょう。買い替えを選択する基準としては、生産終了から9年以上経過している場合と、15年以上経過している場合になります。生産終了から9年経過していると、補修用性能部品の保有期間を過ぎており、部品が揃わない場合があります。購入から15年以上経過すると、最新の省エネ機を使用した場合と比較して、最新機の使用で電気代が半額以下になることもあります。特にコンプレッサーから大きな音がする、冷媒ガスの漏れによる空調の不備はどちらも重修理となり修理費用が高額になる可能性が高く、修理より買い替えの方が安価になります。